そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

浪曲定席木馬亭 12月2日

浪曲を聴きに浅草の木馬亭に行ってきた。
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12:15開演だけど、10時くらいから開場していたみたい。
今日は神田伯山さんが出るから混雑するって話だったので11時過ぎに着いたけど、まだ全然余裕だった。
平時は客席で飲食自由だけど、コロナ禍なので飲食禁止。水筒やペットボトルのお茶はいいらしい。
半券があれば出入りは自由なので、座席を確保してから外に出てご飯。
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天中軒すみれ 「伊東の恋の物語」 眞子様によく似ていた。芸達者な眞子様
東家孝太郎 「大岡政談 縞の財布」 ホーミーみたいな声が出るからびっくり。

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天中軒月子 「若き日の小村寿太郎」 スっとガラスの仮面かぶるので驚いた。
大利根勝子 「五郎正宗少年時代」 取り憑かれたような演技で衝撃を受けた。
東家一太郎 「野狐三次 観音堂の捨て子」 途中汗なのか泣いてるのか心配になった。
神田 伯山 「鹿政談」 鹿の真似がお上手。
玉川こう福 「母恋吹雪」 昭和の日曜夜のテレビドラマみたいな内容だった。
三 門 柳 「村上喜剣」 女帝!て感じだった。

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野狐三次はあの観音様の賽銭箱の横にねえ…と思いながら帰る。

すごかった。何がすごいって浪曲師のおばはんらだ。
最初に宣伝やら雑談やらしている時には、まるで自治会の集会みたいな有様でおどおどしたり、話がとっちらかったりするので大丈夫かと心配していたのに、お話始めますね、となった瞬間、あの人達スッとガラスの仮面をつけて顔つきが変わる。

さっきまでの「そのへんのおばはん」じゃなくて、ベテランエースみたいな貫禄のマウンドさばきだ。
高低、緩急、強いまっすぐ、そして豊富な変化球。なにこの人達、恐ろしい…。
リアル北島マヤだ。リアル「千の仮面を持つ少女」だ。おばはんだけど。
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勝子さんが雑談の中で「浪曲だけじゃ食べていけないから鍼灸師やってる」って言ってた。
そうか、浪曲だけじゃ食べていけないのか…。こんなにもすごいのに。

もしもお金があったなら力士のタニマチになりたい、とか野球のシーズンシート買いたいとか、そんな妄想を常日頃するけど、もしもお金があったなら浪曲師さんたちのあの素敵なテーブルの布の1枚でも贈ってみたいものね、という夢も加わった。
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来月も行きたい。