そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

あられもない

ぐっと冷え込むようになってきた今日この頃。
割と悲観的な性質なので、雨の日が続けば「もう一生晴れないのでは」と思うし、寒い日が続けば「この先夏がくるなんて信じられない」と思う。
夏は夏であられもない格好をしながら「冬ってなに?」などと思っているのに。

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あられもない猫

ところで「あられもない」という言葉は辞書によると下記の通りだ。

あられもな・し (「あられぬ」の「ぬ」に代わり、助詞「も」、形容詞「ない」が付いて一語化したもの) あり得べくもない、とんでもないの意。
① あるはずもない。ありえない。予想もできない。とんでもない。
② そうあってはならない。ふさわしくない。似合わしくない。特に、女性の態度やふるまいが、女性として適当でない場合などに多く用いる。

大概、半裸を想像するが特にそのような記述はない。


いつかの夏、友人のカエル姐さんが言っていた。
「もう暑くって。最近の私、寝る時は授乳スタイルよ」
授乳スタイル!!
それは乳丸出しの半裸を指すらしい。
そんなあられもない格好して、泥棒でも来たらどうするのよ、と言うと姐さんは澄まして答えた。
「泥棒の方がびっくりして逃げてくわよ」

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動物のお医者さんより

確かに夜中に人の家に忍び込んで、あられもなく乳をさらけ出して倒れている女がいたら、死体かと思ってギョっとするだろう。
そんな話をした夏の日のことを思い出しつつ、今の私の寝姿を見ても、泥棒はきっと逃げるのではないかと思っている。


人によっては冬は夜じゅうずっと暖房をつけているのかもしれないが、私は消している。
エアコンでは乾燥するし、オイルヒーターは電気代がかかりすぎる。布団に猫と湯たんぽを入れれば暑いくらいだ。
だが、問題は頭なのだ。頭と鼻が冷える。
どうしたものかと悩んだ末にたどり着いたのはあの、銀行強盗のマスクだ。

あんまりぴったりしすぎないものを2個買った。
これが素晴らしい。猫を抱く肩も冷えず。頭も温かい。首もあたたかい。最高だ。
泥棒よけにもなるだろう。


けれどこの格好は「あられもない」とは呼ばないのだろうか。

  1. あるはずもない。ありえない。予想もできない。とんでもない。
  2. そうあってはならない。ふさわしくない。似合わしくない。特に、女性の態度やふるまいが、女性として適当でない場合などに多く用いる。

という条件は満たしているが半裸ではない。
肌の露出がない場合は「あられもない」ではないのかな、などとくだらないことを考えながら、寝るときも、そして在宅勤務中にもこの銀行強盗のマスクをかぶっている今日この頃。