クリスマス・イブ
若い頃はクリスマス・イブに明石家サンタを見ながらシチューを食べて「流石に切ないな」なんて思っていたけど、年をとるごとに割と行事がどうでも良くなってきて、今日は皮膚科で傷口に液体窒素を塗られて悶絶の後、コロッケ蕎麦食べて、特に寂しいとも切ないとも思わずに過ごしている。
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昼間、そうだ!クリスマスだった!と思い出して神田山陽の「鼠小僧とサンタ・クロース」という講談を聞いた。
この話、何回聞いてもぐっと来る。鼠小僧がサンタ・クロースと出会って、ぎっくり腰のサンタ・クロースの代わりにクリスマスに子どもたちにプレゼントを配るのだ。
確かにこの2人、やってることは若干似てるので(鼠小僧は泥棒だけど)サンタ・クロースが日本にするっと受け入れられたのもこういう下地があるからなのかな、などと考えた。
毎年のネタですが、今年はまだ誰も扱っていないようなのでお先に。画像は明治33年、日本で最初にサンタクロースを扱った絵本と言われる「さんたくろう」です。「北國の老爺 三太九郎」というちょっと格好いい名を持つ彼。恩ある親子にオモチャで恩返しする義理堅い男として描かれています。 pic.twitter.com/qObB2fdSRl
— 昔の風俗をつぶやくよ (@LfXAMDg4PE50i9e) 2021年12月18日
日本に入ってきたばかりの頃は「三太九郎」という名前だったらしいサンタ・クロース。
そう言えば昔、実家にあった国語研究会編纂の机上最新辞典という辞書にはサンタ・クロースについて次のような記載があった。
耶蘇生誕の日に煙突より入り来て子等に贈物を配る翁
耶蘇生誕の前夜ではないのか…。
ちなみに韓国のサンタ・クロースは「サンタハラボジ」直訳するとサンタじいちゃん。
やはり、目上の人を呼び捨てにできないという韓国文化によるものか。
【世界のクリスマス】
— 上馬キリスト教会 (@kamiumach) 2021年12月12日
◆ソウル🇰🇷
クリスチャン人口の多い韓国では25日は祝日。日本と同じように思い思いにそれぞれ過ごすそうです。ちなみにサンタクロースは「サンタハラボジ(おじいさん)」、トナカイは「ルドルプ」と呼ばれて親しまれているそうです。 pic.twitter.com/044rSlU396
中国では「聖誕老人」
老人ていうのが面白い。紛れもない老人だけど。
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今日はクリスマスイブですね。
— 月刊『聴く中国語』 (@Hello_hsk_jp) 2021年12月24日
中国ではクリスマスイブを表す「平安夜」の「平」の発音が、りんごを表す中国語の「苹果」における「苹」と同じことからりんごを食べたり、贈ったりする習慣があるそうです。#聴く中国語 pic.twitter.com/DOfpxV3od8
中国では上記の通り、クリスマスイブにりんごを贈る習慣もあるらしい。
「Love Scenery 良辰美景好时光」というドラマの中で、当然の如くイブの小道具にりんごが出てきてびっくりした。
今夜はこれから雨らしい。雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろうか。牧瀬里穂がウキウキと柱の影に隠れていたシンデレラ・エクスプレス。
なんにせよ、みんな幸福でありますように。