いいひと
3日ぐらい前に、氷川きよしくんが年内で活動休止するというニュースが出ていたけれど、それについて今日デーブ・スペクターがこんなツイートをしていた。
mobile.twitter.com氷川きよしの活動休止プランに応援。デビューしてまもない頃、新幹線で会った時はマフラーに毛玉がたくさん付いてて飾らなくていい人だ!思いました。純心なところは今も健在で復帰した後も期待大。
— デーブ・スペクター (@dave_spector) January 24, 2022
デビューしてまもない頃、新幹線で会った時はマフラーに毛玉がたくさん付いてて飾らなくていい人だ!思いました。
しみじみ、人が誰かを「いい人だ」と思うのにはいろんな部分があるのだなあと思った。
毛玉と言えば、忘れられない思い出がある。
もう20年近く前のことだ。
高校時代の先輩が結婚をして、友人だけでパーティーをすることになった。場所はなぜだか錦糸町。
当日先輩ご夫婦は遅れて登場したけれど、奥様が「コタツから出て3秒後」みたいな毛玉だらけのセーターを着てきたことに私は驚いてしまった。
まだ若くて結婚に「夢」を抱いていたせいかもしれないが、なんだかちょっとしょんぼりしながら家路に着いたあの日。
今思い返せば、あれは「飾らなくていい人」な部分だったのかなあ、と考えるが、あれ以降先輩ご夫婦に会っていないので、いい人かどうかわからない。
「毛玉はちょっとね」とか思いつつ、猫を飼ってからの私の衣服はだいたい猫の毛まみれだ。取っても取っても、コロコロしてもブラシ掛けても洗濯をしても、式神のようについてくる猫の毛。とくにフリース素材はやばい。
みすぼらしさこの上なく毛まみれだ。
猫の毛まみれのフリースネックウォーマーをした私を、デーブ・スペクターは「飾らないいい人」と言ってくれるだろうか。
言ってもらいたい。
そして私もそのうち人の毛玉や猫の毛のついた服を見て「飾らない人だ」と思えたらいい。