そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

ふんどし

今日はふんどしの日だ。


そのことを初めて知ったのは10年ほど前の2月だ。
当時独身だった上司は、若干拗ねた口調で我々女性陣に告げた。
「お前ら!もうすぐバレンタインデーだからって浮かれるなよ!2月14日はなあ!日本人ならふんどしの日だ!嘘だと思うなら調べてみるがいい」

それで早速調べて、なるほどなあ、と合点がいった。
あの日、拗ねていたあの方も無事に結婚して今では父親だ。良かったな。



最近、時代劇にハマっているせいか、今朝は布団の中でごろごろしている間についついスマホでふんどしについて調べてしまった。
調べ終わってから、そうか今日はふんどしの日か、と気がついた。
そんな日に突然ふんどしが気にかかるなんて、ふんどしの運命に導かれたのだろう。おそろしい。


江戸時代ともなれば、男性はみんなふんどしを締めていたイメージがありますが、実はそうではありませんでした。
綿花の栽培がされるようになり木綿が作られるようにはなりましたが、大量生産などはできるはずもなく、木綿は高級品でした。
ごく一般的な六尺ふんどしが現代の価格で5000円ほどもしたんだそうです!
そんな高級品を庶民が日常使うのはちょっと難しかったでしょう。
肉体労働者や着物をはだける場面にはふんどしを着用しましたが、普段の着流しの着物の下には何もつけない、いわゆるノーパン状態の人が多かったと言われています。
そんな高級なふんどしですから、江戸時代には「ふんどしのレンタル」が繁盛しました。
江戸っ子男子は「ここぞ!」という場面にはレンタルしてでもふんどしを締めてハリキったそうです。
「ここぞ!」っていう場面とはどんな場面かというと、まずはやはり女遊びをするとき
また、花見や祭りなど人が多く集まる時などもレンタルが捗ったそうです。
江戸っ子にはふんどしを見せるのが粋という風潮があったとかなかったとか


なるほどなあ。ふんどしは見せパンだったのか。
dengpao90.hatenablog.com

先日見に行った、活弁付きのサイレント映画瞼の母」の中に、上がり框に座った片岡千恵蔵がふんどしをチラ見せしてきた挙げ句、最終的に大開脚で見せつけてくるシーンがあった。
あれはただのサービスショットかと思っていたが、「ふんどしをしている粋な男」っていう意味もあったんだろうか。


現代では「しめつけないので、体に優しい」などという謳い文句で、ふんどしも見直されているようだ。

なんだかちょっと試してみたくなったが、買うと1枚2000円からするようだ。
今でも結構高級パンツなのだな、ふんどし。