やればできる
やればできるは魔法の合言葉。
2004年の済美と駒大苫小牧の決勝は100回くらい見た。
あの頃、仕事が本当にキツくて、毎晩家に帰ってから甲子園の録画を見て号泣してから寝た。思い返せば気持ち悪いけど。
久々にyoutubeで済美の校歌を探したら、あの頃の自分の気持ちを思い出したのと、18歳の鵜久森くんのキラキラした笑顔でまた泣いた。
ブラックなお仕事も経験したから、「やればできるは魔法の合言葉」に若干ブラック臭も感じるけども、それでも折に触れて「やればできるもんだなあ」などと思い、ひとり盛大に済美高校の校歌を歌ったりする。
先週、我が家のポストに一枚のお知らせが入っていた。4年に一度のガス点検だ。
在宅勤務で家にいるからいいとは言え、在宅勤務が始まってから家の中はしっちゃかめっちゃかだった。
仕事スペースに場所を取られると同時に、あまり買い物に行けないことに備えて様々なストックが増えている。家の中はダンボールだらけだ。
家で仕事するとなると仕事用の椅子も買ったし、暖房器具も増やした。
掃除はもちろんしたけど、物の多さはどうにもならないよなと思っていたが、ガス点検のお兄さんがやってくるなら片付けざるを得まい。
私も日本人の一人として外圧には弱いほうだ。外圧があれば見栄と体裁と仕方なさにより、渋々と重い腰をあげる。
せっかく春だし、こんな外圧でもなければ徹底的に片付けるという機会を失いそうだ。
そんなわけで、今週は週頭からずっとちょこちょこと片付けを始めた。
人間、やればできるのだ。やり始めるとあれもこれもと手をつけて、押し入れの中も整理し、押し入れにずいぶんダンボールをしまい込むことができた。
片付け始めて4日、トイレへ立つたびに毎回「動線がこんなに綺麗になるとは!」と自分で驚いているし、そのたびに「やればできるは~魔法の合言葉~」と熱唱している。
いよいよ明日はガス点検の日だ。
スッキリシンプルでピカピカになったわけじゃないが、我ながらよく頑張ったと思う。
ガス点検を無視して居留守を使って逃げることだってできたのだ。でも逃げずに受け入れようと努力した。そして懸案事項の「家の片付け」に着手できた。
ありがとう、ガス点検。よく頑張った。私。やればできるんだ、私!
絶対この春いいことある。
センバツも俄然楽しみになってきた。