そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

鬼退治

来年の話をすると鬼が笑うって言うけど、来年も再来年も幸せでいたい。


節分の作法について割りと気にかかるタチだ。
最近ではあまり見ないけれど、以前住んでいた団地では節分をきちんとやる人がいて、ちゃんと玄関先に柊に刺したいわしの頭を飾っていた。



なんでもあれはいわしを焼くときにでる煙と強い臭いで邪気を追い払い、尖ったヒイラギで鬼の眼を刺すという魔除け・厄払いの意味で、いわしを食べて体の中の邪気を追い払うという理由もあるとのこと。
鬼はあのいわしの臭いと煙が苦手なんだそうだ。


そんなことはすっかり忘れていた。

仙台の水族館で見たいわしの群れ。


年を重ねるごとに魚が好きになる。そして無性に魚が食べたくなるときがある。
なんの魚がいいだろうか、今日は干物系が食べたいな、とスーパーを物色して目刺しを買ってきた。
そしてそれを焼いて初めて知ったのだ。
おお!なんという煙!そしてなんという臭い!!
我が家はコンロのグリルではなく、網で魚を焼くことにしているので尚更だ。


換気扇を最大にまわし、窓も開け放ち、玄関も半開きにした。それでも火災報知器が鳴ってしまうのではと心配になるほど立ち込める煙。そして臭い。
寝ていた猫も何事かと起き出すほどだ。


…そうだったか。目刺しを食べるのが久々すぎて忘れていた。こんなにも煙が充満し臭いが強いものか。火災報知器が鳴り響かなくて本当によかった。



なるほどなあ。これは鬼も裸足で逃げ出すわ。


今もまだ換気扇をまわしている。
そんな訳で我が家は今、鬼も寄り付かない家だ。
鬼は外、福は内。ついでに疫病も寄り付くな。
季節外れの鬼退治。