大相撲 5月場所 四日目

木村玉治郎

三役格行事 木村玉治郎、腰痛のため本日休場

十両解説 君ヶ濱親方

  • 千代嵐とは小学生の頃からずっと相撲仲間。全国大会でもよく顔を合わせていて、関取になるタイミングも同じだった。ケガで下に落ちている時も特別な思いで見ていました。なんとか関取に帰ってこないかなという思いで待っていた。
  • (千代嵐:君ヶ濱親方は私の分身です)普段は「相棒」と呼ぶくらい仲がいい。土俵に上る姿を見るだけでもちょっと胸が詰まる
  • 炎鵬は実際対戦すると思ったより小さく見えて当たらない。
  • 炎鵬は(相手の)料理の仕方が上手。(吉田アナ:調味料もたくさん持っていますしね)
  • 先場所、部屋の若手琴ノ若が敢闘賞を取った千秋楽のあと、「自分は筆頭で12番勝って殊勲賞だったけどね」と肩を叩いてきた。本人は「今場所絶対やってやります」と言っていた。
  • 膝のケガに関する苦しみだけは、私は誰よりもわかります。最後は「土俵にあがる恐怖」を感じてしまった。
琴勇輝、お話がすごく上手いな。吉田さんとの相性もバッチリ。

十両

【●松鳳山×美ノ海○】寄り切り すごい気迫の取組だった。
【○栃丸×魁勝●】引き落とし 栃丸の回転つっぱりいいねえ。
【○平戸海×魁聖●】送り出し 平戸海、土俵際でくるっと。これで四連勝。良き。
【●武将山×朝乃若○】すくい投げ 途中の朝乃若の蹴返しすごい「ピシャッ!」て音した。
【○島津海×矢後●】寄り倒し 島津海、やっと十両に慣れたのかしら。いいね。
【○徳勝龍×錦富士●】押し出し 徳勝龍が素晴らしくて、錦富士何もできず。

新十両インタビュー 栃丸(春日野部屋 東京都練馬区出身)

  • よく体が動いているし、手もしっかりと出ている。
  • 初土俵から11年で関取に。長くもあり、その11年があったからこそ今がある。
  • 土俵入り、初日ちょっと徳俵につまづいた。ふわふわしていたのだけど、それでちょっとリラックスできた。いまだにまだ慣れていない部分もある。
  • 化粧廻しは練馬区のキャラクター「ねり丸」

  • よく食べる子供で時間さえあれば食べていた。他の子がおやつを食べているところ、自分はお茶漬けを食べていた
  • 4歳から5歳の頃、兄の影響で相撲を始めた。大会に出て勝つにつれて相撲の楽しさを覚えた。
  • わんぱく相撲、横綱になった。高学年の時には既にプロへの憧れがあった。
  • 春日野部屋を選んだのは、稽古相手もたくさんいて、関取衆もたくさんいること。また稽古場見学に行った時に活気があり、ここだったら強くなれると思った。
小学校入学式で60kg弱だって。顔、今と同じ!
  • 幕下時代、何度も上位にいながら跳ね返されて上がれなかった。上がっていく同期生を見ながら、悔しい気持ちもあり、なんとしても追いついてやろうという気持ちで相撲を取っていた。
  • 何回か「ダメなのかな」という思いもあったけれど、師匠を始め周りの方々に支えられ、なんとか折れずにここまでやってきた。
  • 一番支えになった師匠の言葉は「日々の稽古は嘘をつかない」
  • 部屋の栃ノ心関もケガで苦しんでいた。栃の新関が上がっていったのを見ているんで、怪我しても終わりじゃないという思いで諦めずにできた。
  • 同期生には横綱もいるが、もっと上にあがって対戦したいと思っている。
  • 師匠は自分にとって恩を返しきれないくらい、尊敬する存在

九重親方

  • 勝負審判として栃丸をいつも下から見ていた。
  • すごく運動神経が良くて回転の早い突っ張り。いつか強くなるだろうと思っていた。
  • ようやく、力と体と心が一つになって一皮むけて、十両昇進できたってことはめでたいことだ。
  • 同じ突き押し力士。手足が長いわけじゃないのに突き押しを選んだってことは体以上に運動能力が高いということ。

春日野親方

  • 11年、ここまでかかって、まあよく頑張ったと思いますよ。
  • 決して恵まれた体力があるわけではないけど、稽古もよくできるし、稽古に臨む気持ちが元々強い子でそれが生かされている。
  • 二の矢三の矢っていうのをずっと言ってきている。技術的に更に磨きをかけて相撲の幅を広げたい。
  • きっぷのいい相撲が信条なんでそこは残しつつ、更にしぶとく押し続けられるような体力気力もつけていきたい。
声が渋い春日野さん。アウトレイジ感ある。

幕内

【○千代大龍×翠富士●】徳利投げ あっさり。徳利の首を持って倒すように相手をひねり倒す、だって。
九重親方千代大龍は相撲が単調すぎる。部屋でも口うるさく言ってるんだけど、土俵に立つと舞い上がってしまうのか。(取組後)千代大龍はもっとどんどん前に出ていく相撲を取らないと、こういう勝ち方じゃ明日にはつながらない。
翠富士花道談話:昨日は横綱土俵入りから時間がなく慌ただしい取組だった。「時間がないほうがいいですね。」
【●千代翔馬×錦木○】小手投げ 錦木、土俵の角で脇腹を打って立ち上がれず。錦木これで通算500勝
錦木花道談話:脇腹は大丈夫だけど、千代翔馬の張り手でくらっと来た。
【○宇良×琴勝峰●】寄り切り 宇良の本領発揮。立合い低くもぐって足をとる。
九重親方:琴勝峰は右足の一歩目の踏み込みが大きいんでしょうね。宇良はそこをしっかり狙っている。何度も何度も琴勝峰の取り口を見ながら研究していると思います。
【●照強×若元春○】押し倒し 若元春立ち遅れた感じだったけどリカバリすごい。今日も二の腕の筋肉が素敵でトキめく。いい体してる。
若元春花道談話:あえて立合い踏み込まなかった。一回照強がつっかけてきていたので変化があるかもしれないと思って用心していて、その結果自分の形になれてよかった。
間垣親方:後の先じゃないの?意識してやってみてもいいかもしれないよ。


【●琴恵光×翔猿○】押し出し なによ翔猿、いいじゃない…。琴恵光がんばって!

二日目琴恵光。カッコよかった。

【○隆の勝×玉鷲●】下手出し投げ あんな喉輪で残る隆の勝なんなの…。あんなのもう天国が見えちゃう。
玉鷲通算出場1425回。歴代4位で高見山に並んだ。鉄人。
【●若隆景×大栄翔○】叩き込み 大栄翔、頭のいい牛みたいだった。
若隆景花道談話:立合い負けしました。
九重親方:若隆景は一つ負けて気が引き締まったと思う。先場所優勝して負ける怖さと勝ちの大事さを知ってますから。優勝すると一つ考え方が変わってくる。負けて修正できる、いい負け方だった。(取組後)若隆景はこの立合いの圧力をどう凌ぐかが課題。

【●豊昇龍×貴景勝○】突き落とし これは大関貴景勝。こういう貴景勝見ると嬉しい。
【●高安×正代○】押し出し もうダメかと思った…正代。やっと勝った!心なしか小林アナの声も浮かれてた。一瞬「大関に勝った!」って思ったけど、正代の方が大関だったわ…。
九重親方:この正代という大関は本当にモチベーションが大事。
一勝の大切さ、一敗の重さを考えすぎて迷ってしまった正代だと思う。もう楽しく相撲を取ってくれればいい
殻に入らず、スランプだと思わず、目標を切り替えてやるのもいいことだと思う。
大関だから勝たないと、という重圧を持っているんだったらそれを捨てたほうがいい。
土俵に上がれば一対一の男の勝負。
番付っていうのは土俵を降りて、勝って維持するもの。

【○照ノ富士×琴ノ若●】寄り切り さすが横綱。そうよね、まだまだ若い坊っちゃんに上手いことやられるわけにいかないわよね。
琴ノ若花道談話:前回中に入って負けているので、突き放して行きたかったんだけど、それでもやはり捕まってしまった。

幕内解説 九重親方

  • ずっと審判部で勝負審判を務めていたので解説は12年ぶりくらい。
  • 勝負審判になって、土俵近くに行ったとき懐かしさを感じた。力士の息遣いや時間いっぱいになって力士の肌が紅潮していく感じ。
  • (各界一の大所帯、28人の力士がいるので勝負審判の時も自分の部屋の力士がどんどん出てくるが)ドキドキしてますよ。弟子にはドキドキしているところは見せたくないが、勝ってほしいし、ケガをしてほしくないという気持ち。
  • 審判部ではなく巡業部の副部長になって役割が変わった今も、逆の花道の方に行って見ている。
  • 土俵上の力士と目が合わないように隠れて見ている。目が合ったら申し訳ないなと思って。
  • いつの間にか若手じゃなくなって受ける立場になってくる時の大関っていうのは寂しいものがある。
  • 相手のフレッシュさを見てしまうとね、自分もこれくらい元気に行かないとダメだなと。
  • いろんなことができながらも自分の形に持っていけるのが三役の相撲
眉毛めちゃめちゃ整ってる九重親方。いいスーツ着てる。


いやいや、君ヶ濱さんのお話も面白いし、九重さんのお話も面白いな。
君ヶ濱さんは膝のケガした力士への共感がすごいあるし、九重さんは運動神経にこだわりがある。九重さん、正代への言葉がすごく温かくて優しかった。


二人共自分の人生の積み重ねや「一周回ったけどブレてない信念」みたいなものがしみじみ出てくるところが、すごくいい。
あと今日はNHKが弓取り式をちゃんと見せてくれて、しかも解説してくれて嬉しかった。土俵の悪いものを掘り起こして鎮めるんだって。