そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

ありのまま

海外ドラマの「The Big Bang Theory」が大好きだ。


ここ10年オンデマンドで、繰り返し繰り返し見てきた。
シーズン12が最後なのだけど、Amazon primeで待っていたら、いつまでも放送されないまま、ビッグバン・セオリーのprime配信自体が終了してしまった。
それで、Huluを契約してシーズン12をやっと見た。



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2年前、アメリカでこのドラマの最終回放送の時にTwitterで台本読みのシーンが流れて来て、大体の流れはわかっていたけど、やっぱり最終回は号泣してしまった。
長いこと、ずっと、自分の好きな時に楽しく笑わせてくれる友達だったもの。


このドラマは、オタクでコミュ障で変人な物理学者たちの恋愛がメインのコメディで、特に主人公のシェルドンは「こんな変人、アリなの?」と驚くほどだ。シェルドンの恋人のエイミーもいろいろおかしい。
キモオタのハワードが一番最初に結婚するし、インド人のラージは当初、女子を前にすると声がでなくなった。

中国語では「生活大爆炸」だって。なんかすごいな。


いいなあ、って思うのは、「不完全な人間」のままで愛されて、友情を育んでいるところだ。他人の不完全さを罵ったり、矯正しようとしたりするんじゃない。もちろん怒ったり呆れたり、ケンカをしたりもするけれど、結局は「不完全なまま」素直に一緒に時を過ごすのだ。
それが本当に羨ましいし、いいなって思う。


シーズン12のラスト近く、ずっと母親に「研究対象」として接して来られて、自分の欲しい愛情を与えてもらえなかったレナードが母を許し、自分を許し、そのことで母親も救われるというシーンがあった。
私も自分が母親とうまくやれないから、すごくぐっと来た。



レナードの母は「母としての愛情」に欠けている人だし、エイミーは母親の過干渉に苦しんでいた。ペニーも父の望む娘であろうとしていたし、ハワードはママに過保護に育てられすぎている。
みんな、国は違ってもいろんな環境で、似たような悩みを抱えて生きているんだなあ、ということにもしみじみ感動した。
そしてそのまま、ありのままでいいんだなあって。



社会は不完全なものを「お前は不完全な役立たず」と弾き出すのではなくて、不完全な人ばかりが集まっていて、それぞれの不完全さをちょっとずつ補い合いながら回っていくものだし、そうあって欲しい。
つくづくそう思う。


12年に渡るドラマがやっと私の中で完結して、みんなが幸せで本当に良かったね、という気持ちと、寂しい気持ちと、そしてこれからもずっとずっと何度も見るから、ずっとよろしくね、という気持ち。