そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

見えないと思っていたもの

今日は山友達のおじいさんに上野原の能岳・八重山コースに連れて行ってもらった。


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前日までの雨で山道はまだ濡れているし、天気も昼間では曇っていたけれど、おかげで足元はふかふか、空気はしっとりで苔や新緑が美しく、とても気持ちのいい山だった。



そんな訳で、きのこもばんばん生えていた。
たぶん私、前世はコケかきのこだと思う。乾燥が大嫌いで、湿気が大好き。



低山だし、長いコースではないので、のんびりと歩いて八重山の山頂でお昼にしようとしたところ、おじいさんはすごいものを持ち出した。
ガスバーナー、アルミ鍋、そして豚すき焼きセット



わーお、ありがたや、ありがたや。
ご飯の用意をしていたら、定年退職後、ボランティアでこのコースの普及活動をしているという地元のおじいさんがご自分の撮った写真をポストカードにしたものをくださった。



すごいな。こういう、自分の好きなことに没頭するおじいさん、大好きだ。
蟹を観察するおじいさんとか。


素敵な山道を歩いて、素敵な写真を頂いて、美味しいすき焼き食べさせてもらって、ああ、満足だ、幸せだ、と、出発したら、富士山が見えた。
今日は曇りだし、絶対に見えないと思っていた。



富士山を見るといつだって、「あ、富士山だ!ラッキー!」と思う。
見えないと思っていたのに見えた今日は、余計にラッキーな気持ちになった。



そう言えば、海街diaryにそんなシーンがあったなあ、と思いながら帰宅して、ベランダでビールを飲みながら海街diaryを読み返した。


見えないと思いこんでいたものが見えた時、やったー!ともラッキー!とも思うし、見えないって思い込んでいただけなんだな、とも思うものね。
ずっと家にいると、どうしても気持ちが内向きになって、暗いことばかりを考えたりするから、今日山へ行って良かった。
見えないと思いこんでいた富士山が見えて良かった。