そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

イオンへGO

地方の人の休日の遊び場はイオン一択だ、というのはよく聞く話だ。
地方のイオンはものすごくデカくて、映画館も、下手したらスーパー銭湯やパチンコやフィットネスも一緒になっているタイプを旅先で時折見かけた。



昔、別ブログで書いた記事。


ずっと首都圏にいたら、巨大なイオンは日常ではなかった。
仙台に来て、今日は友人鮭太郎とその同僚ゆりあと一緒に夕方からイオンを冷やかして来た。
驚くほど駐車場が巨大で、駐輪場も巨大で、煌々と輝き、そびえ立つイオン。



首都圏よりずっと広い車道は、夕方のお買い物客や帰宅の車でキラキラと光っていて、イオンの中は、夏休みなので画用紙を抱えた子どもたちもいるし、仕事終わりに手をつないでにこにことやってくるカップルもいる。お値引き時間が始まるので、お客さんが多くて活気がある。
この巨大な店にはほぼなんでも売っていて、みんななんとなく、ここに来ればなんでもあるんじゃないか、ここに来れば楽しいんじゃないか、という顔でふらふらと引き寄せられてやってくる。


中学生の頃、埼玉の田舎町に住んでいて、夜8時にAコープが閉まったあとはちょっと歩いた先のセブンイレブンしか買い物をするところがなかった。夜、友達とセブンイレブンで会うのはとても心ときめくことだった。
あの頃、銀色夏生の「セブンイレブン病」を読んで、そうそうそうそう!と思っていた。

拾い物画像


今はそれが、セブンじゃなくてイオンなんだなあ。そして学生さんだけじゃなくていろんな人がイオンにふらふらと引き寄せられるんだなあ。
みたらし団子2パックを買い物袋に入れて、大声で電話するおじいさん。ミートパイやらキッシュやら、おしゃれ食材が並ぶデリコーナー。
友達とフードコートの銀だこでたこやきを食べながら、そんな光景を見て私は「うわー、これが日常になるんだなあ」としみじみしていた。


「これでもうイオンの場所わかったと思うから、今度はチャリで集合ね」
そんな田舎の中学生みたいな約束を交わしたりして。