そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

平らな街

今朝はすっかり空の色も日差しも気温も秋で、「お盆がすぎたらこんなにも秋になるのか」と驚いた。



これは会社帰りの空。どこまでも空が高く、空が広い。いつだってそのことに驚く。
写っているのはウェスティンホテルだ。


仙台は平野地が多く、平らなのでどこからでもこのウェスティンが見える。海からでも見える。
それが、私にはなんだかちょっと不気味というか恐ろしく思えてしまう。


仙台の人々はだいたい、仙台が平らな土地であることを誇りに思っているようで、嬉しそうな顔で「仙台は平らだから」「坂がないから暮らしやすい」「自転車でどこまででも行ける」と言う。
坂の多い町で生きてきた人間にとっては、土地が平でどこまでも見渡せることがちょっと不思議で落ち着かない気持ちになる。


学生時代、友人たちとなぜだか千葉のマンションの踊り場から景色を見渡したことがあった。千葉も平でどこまでも見渡せるので変な気持ちだった。でも千葉県民の友人はやっぱり「平らで暮らしやすいんだ」と嬉しそうだった。


歴史的に見ても、人は平らな所に住み、平らな場所が発展して都市になっていっているので、人は平らな場所が好きなものなんだろう。
でも、私、まだどうにもこうにも落ち着かないんだよな、私には起伏のある土地の方が魅力的に見えてしまうんだよな。仙台でも青葉山とか八木山、ちょっといいな、なんて思ってしまう。


そのうちこの平らさにも慣れるかしら。