そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

の・ようなもの

今年の夏、Twitterでやたら見かけた酸豆角。
80c.jp

長尺のささげを、ほのかなスパイスの香りがついた塩水で発酵させた漬けものの一種。夏に蒸し暑くなる中国の西南地方では非常にポピュラー

これを豚のひき肉と唐辛子と一緒に炒めるのが定番のようで、酸豆角炒肉末という料理だそうだ。そんなのおいしそうすぎる。
肉と炒めればごはん泥棒! 酸っぱうまくてクセになる」という文言も魅力的だ。
レシピは下記のサイトにあった。
80c.jp

ささげが手に入らない場合はいんげんで代用できるそうだ。よし、いんげんだな。
しかし何が一番問題かというと酸豆角を仕込むことだ。塩水と香辛料で発酵ね…。
やーめた、と諦めるもTwitter上に何度も出てくる酸豆角。その度に記事を読み返して気がついた。

●発酵して酸味とうまみを湛えた汁
●植物性乳酸発酵の奥行きのある風味
●産膜酵母(※水面にできる白い膜。食用可)が出ることがある

待て、これはぬか漬けと同じなのではないか。
いんげんをぬか床で古漬けにすれば良いのではないか。

もちろん厳密には違うだろう。酸豆角には香辛料があれこれ入っている。
でもいいや、私はぬか漬けでやりますね。と、いんげんを古漬けにして作った。

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80Cより

結果、とても美味しかった。
古漬けの酸味とうまみ、ひき肉の脂の甘味、いんげんのモキュモキュした食感。
ご飯にかけるもよし。サッポロ一番に入れるもよし、木綿豆腐にかけるもよし。
醤油と唐辛子だけの味付けというが、老干媽を加えたり、鶏ガラスープの素を加えたりしても美味しかった。
調子に乗って大根葉の古漬けでもやった。いんげんのもきゅもきゅはないけど美味しい。


古漬けを炒めただけなので、こんなのはもはや酸豆角炒肉末と呼べないだろう、ジェネリックですらない「類似品」だ。
だが、中華料理は割と懐が深いはずだからこれでいいだろうと勝手に決めつけている。
でもそのうち、中華街あたりでちゃんとした酸豆角炒肉末を食べたいなとも思っている。