元関脇・安美錦の安治川親方が語る引退後のこれまでと断髪式への思い
長引くコロナ禍で、実は早稲田大学大学院に通っていた安治川親方。時間ができたからこそ挑戦できたことだが、独立や断髪式の準備、さらには日常の仕事や育児に加えての研究には、相当な苦労があったという。
「毎日ふらふらで、きつかったですね。年末、九州場所から帰ってきてからは特に、家ではずっとパソコンの前で、ほとんど寝られない生活でした。でも、こういう学びの機会をもてたことがありがたかったし、縁があって先生たちとも出会えてすごくよかったです」
ここまでしても勉強したいっていう意欲がすごいな。見習いたい。
定年迎える尾車親方「つらかったこともいい思い出」「琴風をもう一回土俵で見たい」
「努力は裏切らない」という教えを弟子に伝え、関脇・豪風、嘉風ら多くの関取を育てた。相撲協会の理事としてNO2の事業部長など要職も歴任。再び琴風を名乗る力士が出てほしいそうで「僕は永久欠番と思っていない。琴風がもう一回土俵で旋風を吹かせてもらうのを生きている間に見たい」と願った。定年後は再雇用制度を利用して協会に残る予定。
残るんだ!!良かった!
今場所も琴ノ若に目が離せない…最速9日目の勝ち越し決定 八角理事長も期待「堂々としたもの」
けがもひとつの転機になった。「けがする前はかばわないで取れたので簡単に引いたり、いい部分を生かし切れず、さばく相撲を取ってた」。今は「危ない相撲を取っても自分を傷つけるだけなんで」と体を生かし、とにかく前へ。八角理事長も「重さがあって、自信がついてきた。堂々としたもの」と期待を込めた。
昨日の勝ち越しインタビュー見てても思ったけど、受け答えのクールな感じといい、この覚醒して駆け上がってくる感じといい、本当にあの頃の涌井くんみたいでしみじみする。
西武ライオンズに松坂くんがいた時は、高卒ルーキーでまだフラフラした子供という感じだった涌井くんが、松坂くんがアメリカ行った後のシーズンで、雰囲気もガラッと一気に変わってエースになったあの頃、「男子三日会わざれば刮目して見よ」という言葉は本当だったのだな、とものすごく感動した。
あれ以降、いろんな選手が「一気に変わる」様を見てきたけど、涌井くんほどの驚きはなかった。
でも今、琴ノ若に、あの時と同じくらい驚いて感動している。
北の富士コラム
高安:相当、硬くなっているようだ。今から緊張してどうする高安。もっと気を強く持って思い切り攻め、相撲を取ろう。
琴ノ若:素晴らしい進化を見せている。驚くほどの早さで強くなっている。もう父親の地位までは、それほど時間はかからないだろう。そして、抜き去る日も遠くはない。
阿炎:今場所は先場所ほどの気力も馬力もない。ちらりと馬脚が見えたのは、目の錯覚だと良いのだが。
若隆景:見事だった。かなり自分の相撲に自信を持っているようだ。優勝争いのカギを握るのは若隆景にほかならない。
正代:うまくいくと勝ち越せるかもしれない。気分屋だから、乗ると力を出すタイプ。奇跡の勝ち越しを見せたら男が上がる。
貴景勝:せっかく本来の相撲を取れていたのに、この日の相撲はいけません。
御嶽海:言うことなし
取組の途中で尾車親方の記者会見が放送された。私が一番印象に残っているのは、幕内上位か三役の頃にひざを大けがして幕下まで番付を落とした時である。師匠である琴桜の佐渡ケ嶽親方が付け人として巡業に参加させた。私も審判をして出ていたが、佐渡さん(佐渡ケ嶽親方)は審判を終わって着替える前に体を拭いて、足も拭く。佐渡さんのきれい好きは有名だった。その仕事を琴風にさせていた。
幕内まで上がった力士に足まで拭かせるのは少しやり過ぎに思ったので「佐渡さん、それはかわいそうだよ」とひと言言わせてもらったが、佐渡さんは「いや、今が大事な時なんです」と言って、その巡業が終わるまで足を拭かせていた。琴風も当然のように、親方の身の回りの仕事に徹していた。
さすが北の富士さん、尾車さんに関していいエピソード持ってる。
あと、正代へのコメントもいい。確かに勝ち越ししたら男が上がるな、正代。