そういえば

帰ってきたおばあさん。

愛の深さ

学生時代の友人、つるちゃんは相撲友達、というより相撲観戦の大先輩だ。
子供の頃の憧れの職業は呼び出しだったというほどだ。女子は呼び出しになれないので諦めたらしい。


相撲を見始めてから、私はつるちゃんにものすごくたくさんのことを教わって来ている。相撲の知識に関することや過去の取り組みなどももちろんだが、何より感銘を受けるのはその心構えだ。
「場所中はなるべく予定を入れずに相撲に集中する」
「半休や有給をとってでも相撲を見る」
「幕下の相撲を見るためにNHKBSに加入する」等。



昨日も載せた、お台場の花火を見たのは2017年の5月場所千秋楽の日だった。
あの時、つるちゃんは親が遺したお家をリフォームするため、一時的に仮住まいに引っ越しをしていた。
そのスケジュール編成がすごかった。


「いやー、ともかく5月場所を落ち着いて見れるようにと思ってさ、5月場所初日前に引っ越しを終わらせたかったんだ」
そうやって笑うつるちゃんの家で、ダンボール4箱をテーブルにして、私たちは家飲み会をしながら相撲を見た。
そして千秋楽後は花火を見ながらドリカムなんか歌ってた。



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あのつるちゃんの計画性、絶対に5月場所を落ち着いて見る、という気迫。
今、自分が引っ越し作業にあたりながら、ああ、つるちゃんの相撲愛はさすがだなあ、としみじみ思っている。
せっかくの名古屋場所なのに、全然相撲が落ち着いて見られない。


昨日は、仙台に行っている間に琴恵光がものすごくいい取り組みをしていたのに。



今日、解説の北の富士さんも褒めていたが、NHK太田アナは「ああ、昨日の映像を用意しておけば良かったですねえ、用意していませんでした」と言っていた。そうよそうよ!用意してよ、太田さん!


今日も琴恵光は素晴らしかった。右腕のテーピングが痛々しくて心配。
最近、若元春にもちょっと目移りしてたけど、やっぱり琴恵光、男前ねえ。
まあ、こないだ正代に勝って笑顔の若元春も最高に可愛かったんだけど。


とかなんとか言ってるけど、やはりどうやってもつるちゃんの揺るぎない愛には勝てない。
私は今場所、集中力散漫のまま終わるだろう。
そして引越し先の物件はBSが入らず、アンテナ設置も不可らしい。つるちゃんだったらそもそもそんな物件を選びもしなかっただろう。相撲のために。
あの大いなる愛。師匠と呼んでずっとついていきたい。