持たざる者
ふるさとの 訛なつかし
停車場の 人ごみの中に
そを聴きにゆく
石川啄木
ふるさとも、方言も持たないので、懐かしいと思うことはないが、憧れがあるからたまに聞きたくなる。
今の時代、停車場ではお国訛りを聞くことは出来ないだろうから、代わりにyoutubeで方言の動画なんて見たりする。
最近好きなのは、このすんたろすという人の津軽弁だ。
この人、見た目も韓国人ぽいし、仕草も服装もKPOPアイドルに寄せているので本当に韓国語に聞こえてくる。
この人の日常コントも面白い。
会話の内容に「ああ、最近の若い人は母親とこんな会話をするのか」と驚く。このお母さん、私より若いんじゃないだろうか。
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日常コントを見ていると、「ああ、良いご家庭で育ったんだろうな」と思う。
方言だから余計に「あったかい良いご家庭」に思えてくる。
上京してきたときのあるあるネタなんか見ていても、「上京」というイベントが人生にあって、知らないところで一人で生きていく、という区切りがあって、帰省する場所があることに少し憧れている。
もちろんいいことばっかりじゃないんだろうけどね。
人はないものねだりだからね。