そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

いろんな色


NHKの「まいにち中国語」に出ている、中国人声優で漫画家の劉セイラさんは本当にすごい人だ。
日本語の発音も言葉の使い方も自然で完璧で、どれだけ努力したのだろうと思うし、私も中国語の勉強、もっともっと頑張ろうと思う。
彼女の漫画、「教えて劉老師!」がとてもおもしろくて、何度も読み返している。
その中で印象に残っているのは、色の話。

中国ではエロい色は黄色


その他にも「白はお葬式の色」とか「緑の帽子は”浮気された男”の意味」とか文化の違いがあったのだけど、エロが黄色には驚いた。
そして、そういえば、そもそもじゃあどうして日本ではエロはピンクなの?という疑問を抱いてしまった。


ネット上で少し調べて見たところ、「桃」がもともと女性器を表す言葉だったとか、のぞき小屋等で肌の色をきれいに見せるためにピンクの照明を使ったとか、いろいろ説があるみたいだったがどれが正しいのかはわからない。



日本ではエロい映画はピンク映画だけど、中国では「黄色電影」だって。
黄色と言ったら金運か阪神ばっかり思い出しちゃうけど、中国人は「うわーお」って思うんだな。
幸せの黄色いハンカチがはためいていたら「今夜OKよ♡」くらいの意味だと思うだろうか。高倉健もびっくりだろう。


ヨーロッパではエロい映画は「blue film」ですって。
青は気持ちを落ち着かせる効果があるとかで、駅の自殺多発地帯や、痴漢のよく出る夜道に青いライトが使われているけど、西洋人にはあれは逆効果なんだろうか。
夜道に青い電気がついてたら、変質者防止どころか、むらむらしちゃうのかしら。
困ったわね。

2018年シンガポール Gardens by the Bay


スペインではエロ映画は緑映画、エロ本も緑本
緑にエロを感じるのか。
スペインの女子はセクシーな下着として緑を選んだりするのかしら。

フラミンゴはエビを食べてピンクになる。ピンクのオスほどモテるらしい


こういうことを思うと、「育ってきた社会の中で、後天的に植え付けられたイメージ」の強力さとすごさを感じる。
生まれたときはまったくもってそんなこと思ってなかったはずなのだ。


でも、5歳とか6歳とか、物心ついたあたりではなんとなくうっすらと、そして小学校にあがったくらいでは結構明確に「エッチな色はピンク」という認識になっていたと思う。
そしてもう、それ以外の色を考えられなくなっている。どうやったって、私は緑や黄色にセクシーさは感じないんだ。

レディに大人気のピンクな遠藤。


きっと他の国の人々もそうなんだろう。後天的に語学を身につけたり、同じ映画で感動したり、色んな国のお料理の味を覚えたり、酒の味やダンスを覚えたりするのに、一度ついた色のイメージを変えていくのは難しい気がする。
特にエロのイメージは。


花街、という言葉も赤線、という言葉ももう廃れたのに、ピンクのイメージは今なお健在だ。
ここまでの強力なイメージ刷り込みって、何かの教育に生かせないのかしらね…。
誰に明確に教わったわけでもないのに、返す返すも不思議なことだよ…。