そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

石の微笑

漫画「ガラスの仮面」の中で、主人公マヤが人形を演じている最中、母親が死んだことを思ってはらはらと涙を流すシーンがある。
舞台の上ではガラスの仮面をかぶっているマヤの、仮面がはずれる瞬間だ。
瞬きもせずに泣いている時点ですごいのだけど。




別にガラスの仮面は被っていないし、瞬きもするけど、あのマヤのようにはらはらと泣くことが時々ある。
感情が表に出ない人間だったらいいのに、私はすぐに感情が表にでるし、感情に振り回される方なので。


一番覚えているのは、学生時代、外務省主催の国際交流団体で2週間の韓国合宿に行ったときだ。
初めての異国での共同生活。無茶もするし睡眠不足だし、周りは恋愛でいっぱいいっぱいになる中、私は感情のもって行き場がなくて、韓国のホテルでNHKから流れるMr.Childrenの「名もなき詩」を聞きながらハラハラと泣いたのだった。
あの時のつるちゃんの驚いた顔が忘れられない。今は相撲友達のつるちゃん。



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その後は、劇団勤務時代に精神を病んで劇場の窓口でハラハラと泣いた。お客様はさぞ恐ろしかったと思う。
心療内科に通ったけど、帰り道のパチンコ屋から平井堅が歌う「大きなのっぽの古時計」が流れてきて、公園の階段に座り込んで号泣したりした。怖い。自分が怖い。



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涙の数だけ強くなれる歌、中国語バージョンもすごく可愛い。
私の大好きなドラマ「我在未來等你」で使われていた。




仙台に来て、約2週間。
8/1から始まった仕事も明日でやっと最初の週が終わる。


それで疲れたのか、恐ろしいことに今日の帰り道、地下鉄に乗った後、地下鉄の車内でハラハラさめざめと涙を流していたわたくし。
いやあ、周りの人ごめんなさい。恐ろしかったでしょうね。私がもし見ている立場だったら、どうしよう、どうしよう、声をかけようか、と延々悩んだだろうなあ。


電車を降りたら止まらなくなって号泣しながら歩いた。まだ明日も仕事があるというのにバカだよ。
でも考えてみたら、6月末から馬鹿みたいに大疾走して無茶もして、仙台に来たんだものな。
やっと家が落ち着いたと思ったら仕事が始まるし、いまだに毎日毎日あちらに電話して、あの手続きをして、この確認をして、の連続だもの。
そりゃあ疲れて当然だ。そして疲れると私は号泣するタイプだもんな。
本当だったら3歳児みたいに床で地団駄踏んで泣きたいくらいだもんな。


はらはら泣いてるだけ、まだ我慢してるほうなんですよ、悪いけど。


ガラスの仮面、続きはまだかな。
このまま続きが出なかったら五体投地でギャン泣きしてやる。