そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

ご当地あんかけ

小学生の頃に読んだ、子供向けの本の中に「勝ったら官軍、負けたらあんかけ」と言う囃子言葉が出てきた。確か灰谷健次郎あたりの本だったような気がする。
この「負けたらあんかけ」の意味がまるでわからなくて、先生か親か、ともかくまわりの大人に尋ねた所「あんかけはぶよぶよしているから子供は皆嫌い」という回答で、これまた驚いた。



あんかけって中華丼の上にかかってるあれじゃないのか。そんなにぶよぶよしていたかしら。私は好きだけど。
…と思ったが、おとなになって自分であんかけを作ろうとしたところ、失敗してぶよぶよになったので、「これが負けたらあんかけか」と思った。


そんな風に「子供は皆嫌い」とまで言われるあんかけだが、世の中のご当地グルメは割りとあんかけなんじゃないかと思う。
横浜のご当地グルメサンマーメンはもやしあんかけの載ったラーメンだ。
食べたことはないが、名古屋と言ったら「あんかけスパゲッティ」らしい。


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そして仙台のご当地グルメは麻婆やきそばだそうだ。
パリパリに焼いた中華麺の上に麻婆豆腐がかかっている。これも片栗粉でとろみがついているのであんかけだろう。


おいおい、「負けたらあんかけ」じゃないのかい?と言いたくなるくらい、世の中は割りとあんかけ好きで、あんかけで個性を押し出してくるのだ。
そんな麻婆やきそばを今日のランチで食べてきた。



とても美味しかったけど、まあ普通に麻婆豆腐のかかった中華麺だ。
別に仙台でなくてもいいのでは、という食べ物だ。
それを言ったら、サンマーメンだってあんかけスパだって、どこにあってもいい食べ物だけど。


ご当地グルメって一体なんだろうな。
そしてやっぱりいまだに思うのだ。
「負けたらあんかけ」ってどういうこと?
まあ、子供の囃子言葉に意味なんて求めたって仕方ないけど。