そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

こたつがけ


ふー。100均毛糸でこたつがけが編み上がった。
昔、筋肉少女帯が「キノコパワー、キノコパワー」と歌っていたが、これは無職パワーだ。
無職で、とにもかくにもヒマだったので、ちくちくちくちく延々と編み進めていたが、本日やっと完成した。


このこたつがけを編み始めた頃は転職活動中だった。
適性検査の結果を待つ頃に編み始め、二次面接への心配を打ち消すように一心不乱に編み進め、役員面接を待つ間も「これでダメならしょうがない」と自分に言い聞かせながらただただ編み進めた。


そして先週、ついに内定が取れて11月中旬からの就職が決まった。
決まったのだけれど全然実感がなく、騙されているのでは、などと思いながら、それでも少し安心してかぎ針を動かし続けた。


1週間たったら就職の実感も湧くかと思いきや、そんなこともなかった。
でもこたつがけを編み終わったら、なんとなく「ああ、これで転職活動も終わり、編み物も終わりだな」と思えた。




猫による製品検査もなんとかクリアした模様だ。


「内定取れたよ」と友人たちに連絡した所、みんな口々に「今度はインターネットある会社だよね?」と聞いてくる。
本当に、そこ、大事だよな。
今までそんなこと当たり前だと思って気にしたことなかったけど、インターネットのない会社で勤務をしたことで、トラウマのように「インターネットあるよな?」と思うようになった。


やれやれ、これでなんとか生きていけそうだ。灯油も買える。
そして、これで本当に私は仙台に腰をおろして生きていくことになるのだろうな。
七十七銀行がメインバンクになったり、でっかい大福を当たり前のように思ったりして生きて行くのかな。


それは少し寂しいような、怖いような、ふわふわとした不思議な気持ち。