初夏の仕事
無職とは言え、やることはいろいろあるのだ。
去年の冬に仕込んだ柚子酢シロップ、1瓶は引き上げたけど、もう1瓶はずっと放置していた。
それをあけて、果肉は柚子ジャムに。
空いた瓶に今度は梅酢シロップを2kg仕込んだ。
それで満足していたら、他の人のブログでブランデー梅酒なんて見てしまい、心惹かれて自分でも梅を1kg買ってきてブランデー梅酒を仕込む。
夜な夜な梅酢シロップとブランデー梅酒の瓶を回しては上がり具合を眺めていると、なんだかもう2kgくらい梅酢シロップを仕込もうかなという気になってくる。
暑い夏の昼下がりにベランダで梅酢シロップのソーダ割り飲むのなんて、至福だものな。
今年もまた本当の本当に夏がやってくるんだものな。
そしてもう一つ、初夏の仕事と言えば実山椒の下処理だ。
そろそろ買いに行かなければ、と思っていた実山椒を今日地元の農協で見つけたので買ってきた。
それで午後はひたすら、実山椒の小枝を切り離す作業をする。
そうして湯がいてアクを抜き、ぬか床に入れたり、佃煮にしたりするのだ。
ちまちまとハサミを入れながら、黙々と、いろんなことを考える。
保存食にものすごく凝っていたのは12年前の、やっぱり無職の時だったなあ。あの時も4月で辞めて、6月まで有給だったんだなあ。
でもあの時リーマンショックだったから、9月まで仕事見つからなかったな。
今回もまたそうなるんだろうか、どうだろうか。
あの不安な気持ち、しんとした気持ちを思い出したり、「まあどうにかなるだろう」と妙に楽観的だったり、猫を抱えて心中か、なんて思ったりしながら梅を仕込み、実山椒を仕込み、ぬか床をかき混ぜる。
あの頃も、今も。