そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

君がいるだけで

猫を飼う前はずっとこの家に一人でいたことが今では信じられない。
一人でこの家にいて、そして暇をもてあましてあちこちに遊びに行き、旅行にも行った。


猫が来てからは旅行にはまるで行けないし、ちょっと家をあけるときにはいつも猫のことが心の隅で気がかりだ。
エアコン消しちゃったけど大丈夫か、窓から外に出ちゃっていないか、もしも今日電車が止まって帰れなかったら猫は…。


最近は引っ越しの手続きのために、週1ペースで弾丸で仙台に行くことが多く、そのたびに「もしも帰ってこれなかったら」と心配をしながら出かける。
そんな心配はない方が楽だ。なんの気兼ねもなしに好き放題に出歩けるほうが楽だ。


でも、猫がいない生活はもう考えられない。
猫がいなかったらコロナ禍で私は鬱になっていたと思う。更年期の気持ちの浮き沈みももっと激しくて、仕事を辞めることも仕事を探すことも、もっともっと思い詰めていただろう。




本当のことを言うと、猫を飼うまで「45歳で死んでいいなあ」と思っていたのだ。
ラグビーワールドカップさえ見れれば、もうその後はいいや、長生きする理由もないし、と。
それが42歳で猫を飼うことになってしまった。「ああ、これで死ねないなあ」とあの時思った。


猫を看取るまでは絶対に死ねない。
猫がいてくれて良かった。
そう思わせてくれる猫に、感謝している。


感謝しているけど、これはちょっとひどすぎるのではないか、猫よ。

おっさんすぎる。