元栃煌山・清見潟親方トークイベント
初場所初日、相撲博物館で行われる引退力士のトークイベントに当選したので行ってきた。
初日は元栃煌山の清見潟親方。進行役は元木村山・岩友親方
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席が後ろだったので写真はほぼ撮れず。
清見潟親方がものすごーーーく真面目なので、岩友親方が冗談を交えながら楽しく盛り上げてくれた。
- スーツを着たことがあまりないので、ネクタイの結び方がわからなくていろんな人に聞いた。30分くらいかかった。
- 引退してすぐは首周りが太くてネクタイの下の部分が短くてかっこ悪くなる。NHKの解説の時などはセロテープで固定した。
- 場所中は部屋の人ともほとんど口をきかなかった
- 無口なので部屋に友達がいない
- 東洋大学在籍中だった岩友親方が高校時代の栃煌山に「東洋に来いよ!」と誘ったけど東洋には来ず、春日野部屋で後輩になった。
- 若い頃、負けた日は部屋の荷物部屋にこもって10分くらい号泣しないとちゃんこ番におりて来なかった。
- 料理をしたことがなかったのでちゃんこ番に苦労した。米を50分くらい研いで粉々にした。
- 大根の切り方などもわからず、どうすればいいのか夜寝る前に考えたりした。
- 「栃煌山」という四股名は母親が決めた。自分は全く知らず、最初読み方もわからなかった。びっくりした。
- 2012年の優勝決定戦の時は一門の力士がみんな待っててくれて一門愛を感じた。同学年の豪栄道も励ましてくれた。
- 期待の力士は春日野部屋では栃清龍、他の部屋だと鳴戸部屋の欧勝竜。
- 思い出の一番は、横綱稀勢の里最後の取組で自分が勝った一番。取組後土俵下で横綱の顔を見ながら「引退するんだろうか、自分もいつかそんなことを考える日が来るのか」ということをしみじみ考えた。
大体こんな感じ。
友人が栃煌山大好きなので、国技館の入待ちでは大体栃煌山が見れる時間に行っていたのだけど、いつも気になっていたのは栃煌山の歩き方。
こんな状態だったので、豪風引退相撲の土俵入りで笑顔を見た時にはなんだかすごく嬉しかった。
質問コーナーでせっかくだしと思い、あの歩き方について聞いてみた。
トークイベントに入ってくる時の清見潟親方は顔がかしぐこともなく、まっすぐ歩いて入ってきたし、場所中は部屋の誰とも口をきかないって言うくらいだから、やっぱり一生懸命キャラを作っていたのかなと思って。
岩友親方:あの歩き方評判悪くて結構怒られていた。
清見潟親方:(苦笑)あの歩き方は無意識だった。でも師匠からファンサービスをちゃんとしろって言われていたので、帰りにはきちんとお客様にサインなども対応した
そして、他の質問も含めて
『今思えばもっと柔軟に物事を考えて、いろんな角度から見てみればよかった』って言ってた。
ホント真面目な人なんだなあ。
そしてみんな引退すると「あ、こんな人だったんだ、こんな風にしゃべるんだ、こんな風に笑うんだ、こんなことを考えていたんだ」ってびっくりする。
もう少し現役のときから出してくれてもいいくらい。
直筆サイン入りの相撲ノートを頂いたので、これは栃煌山ファンの友人に譲ることにした。
今月末が断髪式の清見潟親方、トークイベントありがとうございました。