春の声
明日からはまた雪が降るらしい。
そんなことは信じられないくらいいい天気だ。
立春もすぎて、これから少しずつ春になっていくのだな、と思う。
春が近くなると、「ハムレット」の王の言葉を力強く口にしたくなる。
気ままに遊んでこい、レイアティーズ。
来る春はおまえのもの
「来る春はおまえのもの」という言葉の前途の明るさがすごくいい。
もうひとつ、春を語る言葉で好きなのは「オンディーヌ」
さっき泉のことを話すつもりだったの。
水の中の泉、湖の底に春が来ると花のように泉が湧き起こる。
それを見つけるのは楽しいわ。
水の中で突然、水が踊りだす
両手で抑えようとしてもこぼれてしまう。
あの池の中にも一つあるわ。
覗いて姿を映してごらんなさい
ありのままのあなたが見えるわ
湖の底の春の様子を想像すると、ヨハン・シュトラウスの「春の声」の曲が聞こえてくる。
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この曲、北京オリンピックの開会式でも使われていた。
あの二十四節気のカウントダウン、見事だった。
ああ、春がくるんだなあ、と思った。
冬の厳しい北国に生きているわけでもないのに、春が来ると思うと、胸の中に泉が湧き起こる気持ちになる。
これから楽しいことがたくさんある気持ちになる。