豪栄道引退武隈襲名披露大相撲
豪栄道の断髪式、行く前はなんだか少しウキウキもしていたのだ。
やっとか、と思った。
2年前の1月場所が終わって、豪栄道が引退を発表して、その後すぐの豪風引退相撲、幕内土俵入りに豪栄道がいなくて、「ああ、本当に豪栄道引退なんだね」って友達としみじみした。
その後、映画「相撲道」が公開された時は「もうこれを豪栄道の引退相撲だと思って見ようね」と話した。
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それでも、ついに本当の引退相撲がやってきた。
司会はNHK藤井アナ。
藤井さんはあのいい声で、断髪式中に泣けるエピソードいろいろ入れてくる。
おのれ、卑怯なり。
ちなみに今日の栃煌山の断髪式には友人が行っていたが、今日も司会は藤井さんだったそうだ。「いろいろ泣かされるから気をつけて!」と伝えておいた。
藤井さん、NHKの中継は定年退職らしいけど、まだまだ大忙しだな。
白鵬、琴奨菊、嘉風、豊ノ島、栃煌山…。あと豊響ぐっと来たなあ。
現役力士では境川部屋から平戸海、佐田の海、妙義龍。妙義龍で号泣する。
埼玉栄代表では貴景勝。
土俵を降りる前に振り返って一礼してから降りていった。礼儀正しいな。初場所途中休場だったから、なんだかすごく久々に貴景勝を見た気がした。
いよいよ境川親方の止め鋏。
宣言通りのオールバックで現れた。これ、それなりに長髪よね。
ああ、ああ、寂しいな。今日になって写真を見てもまだ寂しいな。
もうとっくに引退していたのに、「区切り」っていうのは寂しいものだな。
今朝、ぼんやりしながら、録画しておいた昨夜のNHK「球辞苑」を見たらルーキー特集で
『ルーキーとは薪である、プロ野球という火が燃え続けられているのは、毎年ルーキーという薪がくべられているからだ』
とまとめられていた。
そうねえ、そうやって新人がどんどん出てきて若い子が育つことは本当に楽しみで、そのおかげで相撲界も続いていて、そして、そうやって育って大きくなった人たちは、これから育てる側に回るんだなあ。
それは本当に健全で当たり前なことだけど。
引退相撲のパンフレットにも会場で配られるプログラムにも埼玉栄の宣伝が大きく載っていたけど、何度見ても力士の数に驚く。
でもこうしてどんどん薪をくべてくれることはありがたい限りだ。
これからあとどれくらいの力士を見送るんだろうな、と考える。