ゴミと暮らす
松本明子さんが明かす 実家じまいで出てきた「20トン分のゴミ」の処分に100万!2000冊以上の本の中にはアレな本まで…
高松で処分しないものは東京へ持って帰ったのですが、そのために東京と高松を飛行機で3往復ほど、車でも片道10時間かけて7往復ほどしました。これだけで飛行機1往復約6万円×3回=約18万円、車の高速代とガソリン代で1往復約3万5000円×7回=約24万5000円です。もうへとへとでした。
廃棄した家財や遺品は2トントラック10回分。1回10万円したので計100万円です。
「ゴミ」を捨てるのにこれだけかかりました。引き渡し期限の間近には合計で10日ほど地元の健康ランドに泊まり込んで、集中的に整理に当たりました。実家は荷物だらけで寝られる場所もなかったのです。10日分の宿泊費は約10万円。最後までお金が出るばかりでした。
自分も引っ越しに向けて毎回ものすごい量のゴミを出しているので、この記事が胸に迫った。
引っ越しの見積もりの際に「一人にしては荷物が多い」と言われ、2トンロング車になるとのことだったので、2トンのゴミで10万円か…と震えている。
今度不用品回収に来てもらうけれど、いったいいくらかかるのだろう。弟に頼んだのでまったく値段がわからない。
ついこの前まで、ずっとここに住むつもりだったし、掃除はしたけど「これ以上片付けるものはない」くらいの気持ちでいた。
ところが出ていく気になったとたん、あれもゴミ、これもゴミだ。
人はなぜこんなにゴミと暮らしてしまうのだ。
これだけ捨てて、厳選されたものを引っ越しで運んだつもりでいても、開封すると「なぜお金をかけてゴミを運んだのだろう」という気持ちになるのだろう。もう予想はついている。
そう思うと「ゴミ屋敷」に住んでしまう可能性は人間、誰でもあるんじゃないだろうか。
あれもこれもどれもどんなに大切にしていたものも、みんなそのうち「処分にお金のかかるゴミ」になるのだ。
まあ、だからと言って、ミニマリストには憧れないけれど。
私は思い出が大切なタチだから。
捨てられない性分だから。箱とか取っておいてしまう方だから。