そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

銀の匙


漫画「銀の匙」が結構好きだ。
北海道の畜産高校に入学した非農家の男の子が様々なカルチャーショックを受けながら農業を学んでいくお話で、1巻、2巻あたりではとにもかくにも食べ物の美味しさに驚くシーンが多い。

自分たちが世話をしている鶏の卵の卵かけご飯
自分たちでシメた鶏のローストチキン
校内自給自足食材で作ったピザ


私は早朝5時起きで鶏の世話をしたり、農家の肉体労働をしているわけではないのだけど、仙台に来た今、この主人公と同じくらい、食材の美味しさに驚愕する日々だ。



先日、野菜がどこかから回ってくるという記事を書いたが、本日も別ルートからお野菜を頂いた。


前回も今回も驚いたのが、頂くお野菜が「家庭菜園で趣味で作りました」レベルではなく、プロの仕事の野菜で、つやつやピカピカで超ご立派なやつなのだ。売れるやつ。「農家の手紙がついた野菜」みたいなやつ。
そんなのがだいたい白い手提げビニール袋に無造作に詰められてやってくる。
そして、その味の濃さ、甘みの強さ、新鮮さときたらものすごい。


今日は友人鮭太郎が「茹でとうもろこし持ってくわ」と夕方やってきて、ついでに鮭太郎同僚あっちゃんのご実家野菜と福島の桃を持ってきてくれた。
なんでも茹でとうもろこしは道の駅などで、金色のアルミ鍋でどんどこどんどこ茹でられて販売されているのだそうだ。
確かに、生協の入り口でも茹でとうもろこしがどーんと売られているのを見たことがある。
驚きだ。こっちでは茹でて、茹でたてが売られるのだなあ



おかげさまで今晩の私の夕ご飯は野菜づくしだ。野菜ソムリエにでもベジタリアンにでも喜んでなるぜ!というくらいの野菜だ。
鮭太郎からもらった茹でとうもろこし、くまちゃんちのじゃがいもの土豆丝、あっちゃんトマトとささみのマリネ、市場で買ったナメコと玉ねぎの卵とじ、市場ピーマンの塩昆布和え、市場きゅうりのぬか漬け。そしてデザートは桃。



鮭太郎の夕飯はあっちゃんトマトのカプレーゼらしい。おしゃれねー。
こんなに美味しくてしっかりした味のお野菜を食べていたら、すっかり舌が肥えてしまう。


「ありがとう、ありがとう、幸せだわー」とお礼を言うと、鮭太郎が「冬は野菜が減るよ」と言う。
まあ、冬場は白菜と大根買ってしのぐよ、と伝えたら「あ、それらはすごいデカさのが来るから平気」とのことだった。
…野菜が減るってどういう意味なのよ…、と私はまた驚くのであった。


生産地の人は大体、銀の匙をくわえて生まれてきてるんだな。