冬がはじまるよ
お盆が終わったらガタっと涼しい。特に朝晩は冷やっとした風が吹いて寒いくらいだ。
東北の夏ってお盆までなんだなあ、としみじみする。
エアコンを丸一日つけることなんてほとんどない夏だった。それでも仙台の人たちは「今年は暑い、異常だ」と言う。涼しい朝でも首にアイスノンみたいなネッククーラーを巻いている人たちもいる。
金曜日は会社帰りに美容院に行ってきた。友人オススメの美容院。
美容師さんは「えええー、関東からきたんですかー。やっぱり東北って涼しいですか?」とおっしゃる。
ええ、涼しいですよ。もう寒いくらい。こんな気温、関東だったら9月末か10月です、と伝えると「ええー、私なんかまだ暑くてエアコンかけて寝てるのにー」ですって。
いや、窓開けてごらんて!涼しいって!
「じゃあ、私たち、東北人が関東に行ったらきっと溶けちゃいますね」とのこと。
…そうでしょうね。
あの、関東での「外に出た瞬間にもわーーーーっとした熱気に押しつぶされそうになる感覚」や、「洗濯物がホカホカのバリバリに乾く感覚」を仙台に来てから味合わなかったもの。蒸し暑さはあったけれど。
そんなわけで「涼しいなあ、運動会日和だなあ、空が高いなあ」と思いながら来るべき冬に怯えているし、着々と準備も進めている。
今日はこたつとこたつ布団が届いた。
こたつカバーとこたつ毛布も注文した。
仙台では灯油の宅配受付は9月から始まるらしい。それも申し込まなければ。
美容師さんは「ワークマンで防寒着買ったらいいですよ」と言っていた。ワークマンか…。それかモンベルか。ともかく都会装備じゃダメなんだろう。
山用の装備じゃないと。
仙台に来て気がついたのは、原付バイクが少ないことだ。乗っているのはほぼ学生さんくらいだろう。そうだよな、冬が寒いもんな。路面凍結したら危ないし、車がいいよな。
そしてみんなが車で移動するから仙台の人は「まあ、冬もそんなに寒くない」とか言うんだろう。歩く人は「風が痛い」と言う。想像するだけで寒い。
まだ8月なのに、もう夏じゃない。そしてきっと3月になっても春じゃないんだろう。
それなのに「涼しくなったら山形に遊びに行こうよ!」などと友人に誘われる不思議。
もう、涼しいんだってば!涼しすぎるくらいなんだってば!