そういえば

横浜→仙台へ移住したばかり。

泡沫

来ちゃえば

思えば20代の頃から、事あるごとに友人に「仙台に来ちゃいなよ」とは言われていた。 それを「うーん」とか「いやあ」とか「仕事があれば」などとかわしながら関東に住んでいた。 一応、楽天球団の事務職に応募したことはある。受かれば仙台に住もうと思って…

ツーカー

ツーカーの仲、というのは江戸語あたりからきているのかなあと思いきや、昭和40年代からの使用らしい。 gogen-yurai.jp 昔、ツーカーセルラーという携帯電話会社があったな。 あのときは「IDO」にしろ「ツーカーセルラー」にしろ「ドコモ」にしろ、上手い名…

わたくしという現象

わたくしという現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です (あらゆる透明な幽霊の複合体) 宮沢賢治詩集「春と修羅」より 新編 宮沢賢治詩集 (新潮文庫)作者:賢治, 宮沢新潮社Amazon こんな風にカッコよく、幻想的に己を語ることができればいい…

手放しましょう

先日、「ヨガに行っているんだー」と友人に言ったら、友人も「私もホットヨガに行っているの」と言って、ヨガの先生の真似をしてくれた。 「今日も健康なご自分の体に感謝いたしましょう」 ああ、どこのヨガの先生もそういう感じで言うんだなあ、としみじみ…

誰がために服を干す

行儀の悪いことだが、しかし誓って変態ではないが、よその家の洗濯物が割りと気になる性分だ。 プライバシーの侵害と言われればお詫びするよりありません。 すみません。 洗濯物の何に心惹かれるのかと言えば、やはり生活感だが、その生活感は欧米ではひどく…

一年で一番日の長い日

あんたたち、一年中で一番日の長い日をいつも待ち受けていながら、いよいよというときにうっかり過ごしてしまうことあって?あたしはね、一年中で一番日が長い日を待ち受けていながら、いつもうっかり過ごしてしまうんだ。 フィッツジェラルド「グレート・ギ…

The Point of No Return

www.youtube.com 劇団四季版では「もはや退けない」という歌詞で歌われていたこの歌。 昨日、仙台に住みたいと書いてから、なんだか急に物事が本気で動き出してしまったようだ。 あれこれ片付けたり、計画したり、人に「引っ越そうと思います」と告げたり、…

遠くへ行きたい

5月に仙台の友人のところへ遊びに行って、あちこち連れて行ってもらい、本当に楽しかった。 それで友人に「もう移住してきちゃいなよ」なんて言われて、それもいいかもと、妄想したり、結構本気で考えたりする。 2016年夏。仙台の市場 仙台は結構都会だし、…

権力と大金とエロ

世の中はいつだって、どんな深刻なニュースより下ネタが好きだ。 税金がどうだの、政治家が悪いことしただのよりも芸能人の不倫の方が大事件で、みんなまるで自分の夫が浮気したかのように芸能人を罵るし、バカにしたりする。 2011年にビン・ラディンが死ん…

クラムボンはわらったよ

やまなし (ミキハウスの絵本)作者:宮沢 賢治ミキハウスAmazon 二疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。 『クラムボンはわらったよ。』 『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』 『クラムボンは跳ねてわらったよ。』 『クラムボンはかぷかぷわらっ…

火中の栗

NHKの子供向け番組に「昔話法廷」というものがある。 おそらく裁判員制度が始まったことで、子どもたちに裁判員について教えなければという目的によって作られたのだと思うが、昔話を題材にして主人公たちが裁判にかけられるのだ。 この番組を初めて見たのは…

思いもよらない

バスに乗れば、停留所のたびにアナウンスが流れ、言われる。 「走行中のお座席の移動は思わぬケガや事故につながる恐れがあり大変危険です。」 電車に乗ろうとすれば駅のアナウンスは繰り返す。 「駆け込み乗車は大変危険です。思わぬケガの原因となりますの…

明日から

4月で退職して、5月、6月の2ヶ月有給消化していたがそれも間もなく終わる。 有給どころか、今年がもう半分終わるのだ。恐ろしい。 そんな訳でそろそろ生活も立て直して、そろそろちゃんと転職活動もしないと、と思っていたが今朝は盛大に寝坊し、中国語勉強…

すなどる者

イエスがガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、ふたりの兄弟、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレをご覧になった。彼らは湖で網を打っていた。漁師だったからである。 イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。あなたがたを、人間をと…

独裁政権

朝から西原理恵子の娘さんの話をネットニュースで読んで愕然とした。 そうか。親が子供のことを世界に向けてあれこれ発信する、ということもそうだし、娘と息子に差をつける、というのも虐待なのか、としみじみした。 そうだったのか。 私は昭和生まれの古い…

おとなげ

昨日、私は憤っていた。 Twitterトレンドが私に言うのだ。 6月7日はムダ毛処理の日だと。 何を言っているんだ、バカか。ムダ毛ってなんだ、ムダ毛って。 あれはムダ毛なんかじゃない、おとな毛だ。 うちの弟たちはチビの頃、自分のつるすべのスネを眺めなが…

壊れたボート

www.youtube.com いつかあなたには すべて打ち明けよう 少し強くなるために 壊れたボートで一人 漕いで行く 外国語を勉強すると、いつでもこの「壊れたボートで一人漕いで行く」気分になるのだ。 なんでだろう、他の人もそうなんだろうか。 例えば英語を勉強…

おじさんのオレンジ

変な話だけど、「八百屋」さんって今の時代、放送禁止用語なんですってね。「○○屋」っていうのが日銭を稼ぐものを軽蔑してるみたいだからだって。 変なの。日銭を稼ぐことの何がいけないんだ。お菓子屋さんもケーキ屋さんもダメか。パン屋めぐりとか流行って…

おいしい金曜日

今日は、辞めた会社の同僚と女子会をしてきた。 外で飲み会をするなんて本当に久々だけど、こういうとき働く女子は頼りになるもので、美味しいお店をちゃーんと知っていて予約をしておいてくれる。 隠れ家古民家風の和風居酒屋さん。 東京にはおしゃれなお店…

いろんな色

教えて 劉老師! 2カ国語声優の日常 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)作者:劉セイラ集英社Amazon NHKの「まいにち中国語」に出ている、中国人声優で漫画家の劉セイラさんは本当にすごい人だ。 日本語の発音も言葉の使い方も自然で完璧で、どれだけ努力した…

たゆたう

昨日はチェッカーズのファイナルツアー劇場版を見てきて、本当に幸せだった。 おかげで今日もまだ興奮冷めやらず、なんだかふわふわとした心持ちで一日が過ぎてしまった。 昔、職場にいたジャニーズファンのアルバイトの女の子がKinKi Kidsのコンサートに行…

耳をすませば

昔、川と線路に挟まれた田舎町に住んでいた。 山より高いものはなかったし、新しくできたスーパーの看板くらいしか夜通し光るものもなかった。 終電が終わると、昼間は聞こえなかった川の音がゴーゴーと鳴り響いた。 あんなに大きな音なのに、昼間はまるで意…

線引

父方の親戚が10年くらい前に倒れて開頭手術をして、それからずっと植物状態らしい。亡くなったという話は聞かないので、きっと今もそのままチューブにつながれているのだろう。時々、どうなったかな、と考える。 母はいつか忌々しげに「誰も決断できないのよ…

神のお告げ

在宅勤務をしていた頃は、なにかあると猫を言い訳に使ったりしていた。 オンライン会議中、自分でコーヒーをこぼしたのに、「ああ!すみません、猫が!」とか、音楽を流したまま電話に出てしまい、「すみません、猫がいたずらして」とか。 コロナ前の飲み会…

良き友

吉田兼好は徒然草に書いている。 よき友、三つあり。一つには、物くるゝ友。二つには医師。三つには、智恵ある友。 なんだ、なんだ。利用する気満々だな。吉田兼好め。徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)作者:角川書店KADOKAWAA…

いつでも月を

土曜日から仙台に旅行に行った。 猫が家に来てからずっと旅行に行っていなかったので4年ぶりだ。 東京駅の新幹線乗り場へ来ることさえ、猫を迎えに来た日以来だな、としみじみする。 だから新幹線に乗っている間、音楽を聞いたりスマホをいじるのももったい…

人間失格

そら豆の季節になったのだな。 以前はそら豆の旬なんて知らなかった。知るようになったのは毎年この時期に母親から「そら豆いりませんか」のメールがくるせいだ。 10年近く前のブログにも書いていた。そしてあの時もそら豆に憂鬱になっていた。 昨日、母親か…

Let's Groove

私が子供の頃はまだ、戦争がそれほど遠い記憶じゃなかったので、大人たちは事あるごとに反戦を訴え、私は小さな頃からイヤというほど原爆の話を聞き、原爆ドームの写真を見せられてきた。 写真は飽き飽きするほど見てたけど、14歳で初めて原爆ドームに行った…

鬼退治

来年の話をすると鬼が笑うって言うけど、来年も再来年も幸せでいたい。 節分の作法について割りと気にかかるタチだ。 最近ではあまり見ないけれど、以前住んでいた団地では節分をきちんとやる人がいて、ちゃんと玄関先に柊に刺したいわしの頭を飾っていた。 …

愛してるの響きだけで

愛情はいくらだって注げる。まるで日本国の水道のように、いくら出しっぱなしにしてもきっとつきない、そんな気がするものね。と何でだかふっと思ってしまったのだ。 吉本ばなな「TSUGUMI」 TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)作者:吉本 ばなな中央公論新社Amazon セ…